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EOL of Respiratory medicine
- 特にIPFの急性増悪では院内死亡率が50%、集中治療を要した患者では90%にも及び[Ryerson CJ. Eur Respir J. 2015 Aug;46(2):512-20.]、急性増悪後の中央生存期間は3~5ヶ月と言われている[Collard HR. Am J Respir Crit Care Med. 2016 Aug 1;194(3):265-75.]。比較的全身状態の良い状態から急激に生命の危機に至るため、安定しているときからの病状の理解や急性増悪に対する事前の準備や意思決定が大事となる。
表:がん、非がん呼吸器疾患の終末期医療の特徴
がん | 非がん | |
Trajectory curve | 数ヶ月で比較的急激にADLが低下 | 年単位で徐々にADLが低下し、急性増悪を起こすたびに一段と悪化する。 |
予後の推定 | 可能 | ・急性増悪などにより突然死亡するため予測が困難 →患者や家族が病状の認識が難しく、ゴール設定がしづらく、望む最後を迎えることが難しい。 →より意思決定支援が重要 |
末期の判断 | 可能 | 困難 |
治療の効果 | 明確な評価指標がある | ないことも多い |
緩和ケアへの注目 | 高い | 低い |
治療の中断の判断 | 基準が設けられている | 基準が設けられていない |
苦痛のある時間 | より短い | 長い |
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特発性肺線維症( idiopathic pulmonary fibrosis (IPF) )関連の学術的情報収集してシェアしています。Google Scholar SearchのUpdateを定期的に掲載しています。GoogleのAIが一定の重み付けはしているとは思いますが、玉石混交です。
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この十数年でがんの治療は目覚ましく進歩しただけでなく、終末期における緩和ケアについても、医療と家族、社会の理解により大きく進歩しました。一方、IPFの終末期医療については、病気の社会的認知、治療法の開発と同様に、90年代のがんの状況の様です。
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H:「それってあなたの感想ですよネ?!」
私:「うるさい!このサイコパス!」
癒しの音楽をお届けいたします。
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