二酸化窒素は、特発性肺線維症の疾患進行のリスクを高める

特発性肺線維症( idiopathic pulmonary fibrosis (IPF) )関連の学術的情報収集してシェアしています。Google Scholar SearchのUpdateを定期的に掲載していますGoogleのAIが一定の重み付けはしているとは思いますが、玉石混交です。

Nitrogen dioxide increases the risk of disease progression in idiopathic pulmonary fibrosis.

HY Yoon, SY Kim, OJ Kim, JW Song - Respirology (Carlton, Vic.), 2022

… Air pollution affects clinical course and prognosis of idiopathic pulmonary fibrosis (IPF).

However, the effect of individual exposure to air … μm [PM10 ]) on disease

progression in patients with IPF. The serial lung function data of 946 IPF patients (mean …

二酸化窒素は、特発性肺線維症の疾患進行のリスクを高める。

大気汚染は、特発性肺線維症 (IPF) の臨床経過と予後に影響。大気汚染物質への個々の曝露が病気の進行に及ぼす影響は不明。

目的：IPF 患者の疾患進行に対する二酸化窒素 (NO2 ) および粒子状物質への個々の曝露の影響を特定。

方法：

・946 人の IPF 患者 (平均年齢: 65.4 歳、男性: 80.9%) の一連の肺機能データが分析された。患者の居住地での NO2 および PM10 への個人レベルの長期暴露は、大気質規制モニタリングデータに基づいて構築された全国規模の暴露予測モデルを使用して推定された。進行は、強制肺活量の相対的な低下 (10% 以上) として定義された。個人および領域レベルの共変量は、一次分析モデルで調整された。

結果：

・全体で、547 人の患者 (57.8%) が 1.0 年 (四分位範囲: 0.4 ～ 2.6 年) の追跡期間中に進行を経験した。

・一次モデルでは、NO2 濃度が 10 ppb 増加すると、IPF 患者の進行リスクが 10.5% 増加しました (ハザード比 [HR] = 1.105; 95% CI = 1.000-1.219)。

・NO2 の 2 番目から 4 番目の四分位 (Q2 [HR = 1.299; 95% CI = 0.972-1.735]、Q3 [1.409; 1.001-1.984]、Q4 [1.598; 1.106-2.310]) 最初の四分位数と比較。 PM10 と IPF 患者の進行との間に関連性は見つからず。

考察：NO2 への個々の曝露の増加が、IPF 患者の進行リスクを高める可能性があることを示唆。